だから、待て! 1

この話は、初めて日向夏姫が書いた小説でして、お恥ずかしい。。。
ものすごく、読みずらかったりするかもです。
ずっと、リライトを予定していたのですが、もう、オリジナルを先に読んでもらうことに決めちゃいました。
ぐはぁ(吐血)

******************** ここからね ******************** 

「つき合って下さい。」
微睡む午後、昼飯を食って、校庭から少し離れた、誰も居ない雑木林で、オレは昼寝をしていた。気持ちよくなって、瞼が落ちそうになったオレの耳に、突然女の声がした。
身体を半分起こして、周りを見渡し、振り返っても、誰もいない。
目を凝らして、ザワつく木陰の向こう側へと耳を澄ますと、その声は聞こえてきた。
「・・・・先輩、・・・、誰か、好きな人、いるんですか?」
か細い、女の子の声が、途切れ途切れに聞こえてきた。
・・・・はぁ~あ・・・、春の午後の告白ですか。ええですなあ。

バサバサに伸びた前髪を掻き上げ、まだ眠たそうな瞼を半開きにしたオレは、その会話に興味を持った。覗く気は、なかったのだが、オレ、佐伯 航太には、とんと縁のない会話だったため、その羨ましいコクられ主の顔を拝んでやりたくなった。
そっ と、草木をかき分け、端から見たら結構笑える、情けない格好して、オレは見たさ。目に飛び込んできたのは、まだ、新芽の出そろっていない葉の陰から見え る、薄い色した、綺麗な髪の毛を持った、人間の後ろ姿だった。午後の日差しが柔らかく差し込んできているせいか、うす茶色の髪の毛が、キラキラと輝いて見 えた。
・・・くっそ~、いい女じゃん!
完璧に、オレはこれが、コクっている本人だと思った。そう思った瞬間、その女とは別の方、そう、そいつの正面からさっきの女の声がした。「ずっと、好きだったんです。」
オレは、心臓が、ドキドキしてきた。
・・・・、えっ?もしかして、今流行の・・・、レズ・・・ビアンちゃん?
どう見ても、女が、女にコクハクしている様にしか、見えなかった。
一年のシルシである、エンジ色のタイを締めた、そのコクっている方の女の子は、真剣な眼差しで、胸に手を当てたりなんかして、長い三つ編みを揺らしながら、告白していた。


で、次に聞こえてきた、「・・・・でも、ゴメンな。オレさ・・・・」の声で、オレはコケた。
オ・ト・コーーーっっっっ!
オレに背を向けている、綺麗な色した髪の毛の主は、はっきりとした男の声で答えた。
ズズザッッッ・・・
隠れていたはずの、草の陰から、ずり落ちたオレは・・・・、かなりヤバイ状態で二人に見つかった。声にならない声を出して、一年の女の子は走り去ってしまった。
そりゃ、そうだよな・・・。ゴメン。
髪の毛と背中の一部分しか見えていなかった、間違いの大元のそいつは、平然とした顔をして、オレに手を貸しこう言った。
「ありがとさん。」
確かに、男子の制服を着た、同じ学校の男だった。
立ち上がり、枯れ草を払い取ると、もう一度そいつの顔をよく見た。
背は、オレより少しデカイ。でも、サラサラの薄い茶色した髪は、肩まで伸ばして、同じ色した目は前髪に少し隠れていた。同じ色ってことは、染めている訳じゃないってことかよ。それに、白い肌、ふっくらした桜色の唇。
間近で見ても、男には見えないじゃねーかよ。
その唇が開き、「面倒くせーのが、途中で終わって、助かったよ。」と顔色も変えずに言ったのだ。なんだか、オレは無性に腹が立った。
「お・まえ、なあ!コクった側の気持ち、少しは考えろよ!」
そいつは、びっくりした様な表情を浮かべたかと思うと、ブハッッと吹き出して笑いやがった!顔に似合わず、豪快な笑いだった。
「オマエに言われたかねーよ!覗き野郎!」
"覗き野郎!"この顔、この口から出てきた言葉とは思えない程の台詞。
真っ赤になって立ちつくすオレをそのままにして、事もあろうが、オレの頭を二度ポンポンと叩き、そいつは一番気にしている言葉を吐いて去っていった。
「じゃあな、伸び悩みの2年ボーズ。」

まっっっっったくもって!いけ好かないヤローと出会ってしまった。
おおよ!どうせオレは背が低いっすよ!
外見だけで、モテやがって!
あったまに来た!
「オレの昼休みを返しやがれーっ!」
虚しいオレの叫びは、午後の授業が始まるチャイムに消えていった。

Part 1「E-mail」

「航太、お帰り。」
じいちゃんが、寺の境内を掃除しながら、後ろを向いているっていうのに、足音でわかるのだろうか、いつもオレが声をかけるより先に声をかける。
「今日は、オマエの父さんと母さんの月命日だぞ。」
「おーーーー、わぁーってるって。」
学生服のボタンを右手で外しながら、靴を脱ぎ捨てた。
寺の住職をしているじいちゃんは、死んだ父さんの親戚だ。いろんな親戚をたらい回しにされて、やっとじいちゃんの所で落ち着いた訳だが、このじじいは、念仏やら、掃除やら、月命日やら、いろいろとオレをコキ使う。
それでも、今までの生活を思えば、天国のようなものだった。
イヤな思い出は、年月と共に薄らぐものだ。
「こぉぉぉたぁぁぁぁ」
「わぁーーってるってーー!
ちっ、じじい、うっせーんだよ。」
「なんだとぉー!」

じじいは、耳だけはよく聞こえるらしい。
学生服をベットの上に脱ぎ捨て、その隣にやはり脱ぎ捨ててあった薄いグレーのトレーナーと、黒のナイロンジャージに素早く着替えた。トレーナーの首を通り過ぎるとき、伸びた前髪が、目に刺さる。
「・・・っ、鬱陶しい。」
両手で前髪を掴み、机の上に転がっているオレンジ色した生ゴムで、後ろに束ねた。
そして、部屋にあるパソコンのスイッチだけ入れ、航太は急いで部屋を出た。
軽い機動する音が背中に聞こえていた。



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