高校生活ももうじき終わりを告げる。
学校生活が楽しかったとか、つまらなかったとか、特に感傷に浸るような思い出なんかなかった。
たった一つの事を省けば。
俺は、この三年間で思い知った事がある。いつも目で追うのはただ一人だけ。
その人間の名前は、中原康浩、十八歳。そう、男だった訳で。
どうしてこんな事になったのかなんて、思い出したくもないけれど、高校1年の夏休みに俺は彼女というものがいた。まだ自分がソレだって事に気がつくまえだった。
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