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タイムアウト 8
こんにちはー!
今日は、航太×瑞樹をアップします。
いや、、もう一個もアップするつもりですよ。
航太×瑞樹は、これはBLといえるのかどうか、怪しいです。
では、どうぞ!
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タイムアウト 7
「教えてやるよ。知りたいだろ。本当のところ・・・」
そう言った瑞樹の声がまた、木霊した。
気にしているのは、お前だろ。
抱きしめられて、唇を奪われた過去を拭い去りたいのは、お前だったんだろ。
「知られたくなかったんか?」
瑞樹がオレのどんな言葉を待っているのか計り知れないけど、今の目の前にいる瑞樹はオレの言葉に救いを求めている様に感じられてならなかった。
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タイムアウト 6
学校へと急ぎながら、思った。
瑞樹は、何処に向かったのだろう。学校に朝早くに行ったからって、なにが出きるんだ。
家を出たからといって、学校に行ったとは、限らない。じゃ、どこやねん!
「ホンマ、めっちゃ、むかつくわ……」
焦って、学校へ向かうオレはその足を止めた。息が切れている。思わず、その場にしゃがみ込んだ。
頭が、ズキズキと痛む。これはきっと、起きてから物も食わずに、走ったからに違いない。
なんで、アイツなんかの為に、オレがこんなに焦らなきゃなんねえの。
あほらし。
そう思い、もう瑞樹を追うのをやめようと心に決め、立ち上がる。
アイツが、どこで、何をしようと、知ったこちゃねぇし。
ゆっくりと、足を進める。
「こうやって、アイツを追ったりするから、アイツがつけ上がるんやで……」
空を見上げて、怪しい雲を見つける。もうすぐ、梅雨入りだってニュースで言っていたのを思い出した。
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タイムアウト 5
そして、目眩から解き放たれた瞬間、オレと瑞樹は見慣れた台所に崩れ落ちていた。
カチコチと時計の音が響き渡っていた。
7時、少し前。
時間は止まっていたかのように、台所のガス台に載せていた鍋の湯は、まだ沸いてはいなかった。
戻ってきた。
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タイムアウト 4
視界がぼやけていくのを必死で堪え、目の前にいるはずの瑞樹を確認しようと腕を伸ばした。
そして、押しつぶされそうな圧力を感じ、しっかりと抱きしめた瑞樹の身体を確認した時、突然視界がはっきりとした。
目前に広がるその、目に映ったものは。
夏の校舎だった。オレ達は、オレと瑞樹は、熱い夏の太陽光線を体中に浴びながら学校の校舎が見える場所。校庭の中庭近くの場所に立っていた。
「なに……?これ……」
声にはならない声を喉の奥から絞り出した。
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タイムアウト 3
「オレを見て貰いたっかた。声をかけて貰いたかった。他の兄弟の様に接して貰いたかった。『どうしてお前みたいな子供が私から産まれて来たの?』そんな風に言われたくなかったけど、母親が一番オレの存在を苦しんでいたんだって、分かった。だから……・」
自分でも分からない。オレは瑞樹に両の手を伸ばしていた。瑞樹が、泣いているような気がした。 実際は、泣いてなんかいなかった、鼻声になっているのはオレの方。
「もう、ええよ。瑞樹、もう、分かったから。言わなくていい」
伸ばした腕は、瑞樹を捕らえ、抱きしめた。
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タイムアウト 2
昼休み。
やっと、ホッと出来る場所を見つけた。
あれからと言うものの、午前中一杯、クラス中の視線が痛かった。何も言わない視線。
言われた方がまだマシやん。言わせないようにしたのは、オレだけど。
「じっちゃん、オレ、イジメにあっています」
ドサッと校庭の裏庭、オレのお気に入りの草むらに身体を投げ出した。
瑞樹に会いに行く気にもなれへん。
やって……、休み時間になる度クラスの廊下には同じ学年の女どもが鈴なりにキャー、キャー言いながらタムロしていやがる。オレが動く度に奇声を発する。
オレ、どないやねん。
今更ながら、瑞樹の知名度を知った。
「あんな事、言わなけりゃ良かった。ああ……」
あんな事っつーのは、勿論「オレ、瑞樹の恋人です」発言。なんで、あんな事。
後悔先に立たず。あ?後に立たず?どっちでもええがな。
今日、何度目かの深いため息が漏れた。
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タイムアウト 1
2008年6月20日 日向夏姫 | 個別ページ | コメント(0)
「行ってきます」
リーガルの革靴を急いで履くオレ、佐伯航太である。
「あーーっ!待てよ!オレ今起きたばっかじゃん」
寝ぼけた顔をして、まだパジャマ姿でいるこの男は、オレの疫病神、鷹東瑞樹だ。
「あほ!なんでオマエを待たなあかんねん!」
イライラとしながら靴を履き終え、鞄を持ち、幾分伸びすぎとも言える髪の毛を掻き上げながら思いっきり睨んだ表情で言い放ってやった。
なんの因果でオレはこんなお荷物背負い込んでしまったんやろ。
薄い髪色した、甘いマスクの男。
ほんとーに、仮面(マスク)被ってんじやねぇの?その顔と180度違う内面を持つ瑞樹に引っかき回されているよ!オレは!
今日も、あいつが起きる前に学校に行く予定だったのに、じじい!あんなヤツ起こさなくてええのに。
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