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Night Mixer 4

2007年6月13日 日向夏姫 | | コメント(0)

 まるで、ドラッグでもやった後のような感覚がする。
 自分が自分じゃないような。
 目が覚めたら、葵に言ってやろう。
 って、何を。
 わかんねーけれど。
 そんな事を考えながら、俺はいつの間にか眠ってしまっていた。次に起こされたのは葵の苦しそうな声でだった。まだ、外は暗く、何も映していないテレビの画面は砂嵐だった。横を向くと、狭いベットに二人、葵が俺に寄り添うように寝ていた。
 「や......だ」
 途切れ途切れの苦しそうな声。
 起こした方がいいのだろうかと、戸惑う。
 「う......ん......」
 苦しそうな葵の声が、寒い部屋に微かに響いた。何か夢を見ているのだろう、固く瞑ったままの葵の瞼は閉じられていた。いつもこんなに苦しそうにこいつは寝ているのだろうか。

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Night Mixer 3

2007年6月13日 日向夏姫 | | コメント(0)

 何度も角度を変えながらの口づけの最中にも葵は指先で俺の息子を攻めてくる。やんわりと揉みほぐし、形どり、きつく撫で上げる。
 「うっ」
 情けない事に、反応してしまい、声を出してしまったのは俺だった。
 触られれば、反応してしまう、悲しい性。好きだとかそんな感情があるワケではなかった。かといって葵が嫌いなワケでもなかった。
 これも、慣れなんだろうか。
 そんな事も、行為が進んでいくともうどうでも良くなってくる。
 指先で扱かれて、熱い息が上がっていくのを止める事が出来ない。葵の柔らかな舌が俺の口内を舐め挙げていく、それに応える俺。

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Night Mixer 2

2007年6月13日 日向夏姫 | | コメント(0)

 葵の上に跨り、買ってきた肉まんを口の中に押し込んでやった。
 「うわっ!あに?おもっ......!あふい。あが......」
 「起きろ、何寝てんだよ」
 「だって、クスリが効いてんだもん。ねむっ......」
 目尻に涙溜める程のデカイあくびをかまして葵はむっくりと起きあがった。
 コンビニの袋からもう一つの肉まんを取りだし、俺はかぶりついた。美味い。
 「葵、この前も言ってたけど、その情緒不安定なクスリって、何よ」
 「情緒不安定なクスリ、じゃなくて情緒不安定を抑えるクスリね」
 「同じじゃねーかよ」
 肉まんを三口で全部口の中に納めた俺は、葵の言う「クスリ」ってのが気になった。こいつは案外ヤバイ奴なのかもしれない、なんて思って。

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Night Mixer 1

2007年6月13日 日向夏姫 | | コメント(0)

 はっきり言って俺は苦学生だ。
 オヤジは大阪に単身赴任でのんびり優雅に過ごしている筈だし、ババアは姉貴にくっついてロンドンに在住。姉貴の大学生活同様きっと楽しくやっているに違いない。それぞれみんな、俺ほど金に困っているワケないと思うね。なんで息子の俺だけこんな虐待とも言える立場にいなくちゃなんねぇのか。これがムカつかずにいられるかって。
 親からの仕送りがあるって言ったって、月10万じゃ家賃と光熱費で無くなってしまう。だいたい10万で暮らしていける訳ね~っつ~のよ。
 昨日、大阪にいるオヤジに電話した。
 「金、くれよ~。オヤジ金持ってんだろ?」
 言い方が不味かったのか、隣に女でもいたのかクソオヤジは、「10万で足りなきゃ、取りに来い」なんてぬかしやがった。
 大阪まで行けるかよ。そんな金すら無いってゆーの。
 で、しょーがねーから、俺はバイトをしている訳で。

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